内容説明
企業形態は、『資本と経営』の角度からみた企業の様式ないし種別であり、『資本と経営の分離』の問題でもある。この意味においても、企業形態は、企業の問題であるだけでなく、資本主義社会の今後をも暗示する重要問題である。本書は、企業形態の全般を示そうとしたものである。企業形態の意味をいかに解釈するかによって、企業形態論のうちに盛るべき内容も異なつてくるが、本書では、株式会社、有限会社等々の『企業形態』のほか、カルテル、トラストなどの企業集中、『公企業』、協同組合についても説明を加えた。
目次
第1章 企業形態の意義と発達
第2章 株式会社
第3章 企業の結合―企業集中(企業合同;カルテル;トラスト;コンツェルン)
第4章 公有公営事業
第5章協同組合(生産者協同組合;消費組合と信用組合)