内容説明
懲役20年。2022年5月28日満期出獄。フツーの女子大生が日本赤軍としてアラブに飛び立つまで家庭と学生時代を追いかけた渾身のノンフィクション。重信房子18歳の小説を収録。
目次
第1章 戦後民主主義の申し子
第2章 学生運動の季節
第3章 父と娘の革命
第4章 アラブに生きる
第5章 娘に託した希望
嘘(重信房子 高校三年生の時の小説)
著者等紹介
由井りょう子[ユイリョウコ]
1947年12月、長野県生まれ。大学在学中から雑誌記者の仕事を始め、主に女性誌で女優や作家のインタビューを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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oanchan
5
学生運動って何だったのか。一部の人は国際的に指名手配されて、同級生のほとんどは普通の社会人や主婦になってる。その差はほとんどないのかも。社会全体が熱にうなされ、気がついたら自分と少数の仲間だけが普通から外れていた。変な感想だけど、学生時代に強烈に盛り上がるサークル活動があって、年を取っても、その当時の話で盛り上がることができる時代を持てた人って羨ましいと思ってしまった。2022/06/01
猫草
2
センセーショナルに取り上げられてきた重信房子。自分があの時代に生まれていたら……と思うと他人事ではない切迫感が生まれる。そして少し羨ましい。彼女の父とに関係も羨ましい。自分に忠実に生きられる逞しさが生々しい。2022/12/07
ふ
1
◎2024/01/29
あーしぇ
1
マスコミでセンセーショナルに取り上げられる姿とは、まったく印象が違いますね。 ・・・社会に反逆すれば、それなりの制裁を受ける。それは仕方のないことであるというより、むしろ甘受しなければならない革命家の宿命である-- 娘の生き方を真正面から受け止めたお父様の、娘を思う気持ちがすごいです。どちらの生き方も自分にはむずかしい、かなあ。 版元サイト👇🏻 https://sekai-shoin.com/978-4-7927-9588-7/2022/07/09