内容説明
近代の韓国哲学は日本の影響を大きく受けていた。近代‐現代韓国哲学の発展相がわかる。近代韓国における哲学の意味を問い、西洋哲学が韓国に輸入され、研究され始めて以降の韓国哲学を扱っている。
目次
第1章 近代韓国の哲学者にとって哲学とは何であったか(現代韓国哲学の発端;西洋哲学になぜ違和感を覚えなかったか ほか)
第2章 科学的合理性に対する理性の三つの型―科学哲学、現象学、解釈学(1970~80年代の哲学者に見られる科学に対する議論;実証主義的な科学の理解 ほか)
第3章 伝統、近代、脱近代の緊張の中での理性と韓国哲学(近代化についての議論とポストモダニズムの流入;脱近代的理性と伝統 ほか)
第4章 韓国哲学用語の由来―現在、韓国で使われている哲学用語の形成背景(西洋哲学の受容と韓国語の変化;1930年代の著述に現れた哲学用語―韓稚振の場合 ほか)
著者等紹介
姜栄安[カンヨンアン]
1952年慶尚北道大邱生まれ。現在、西江大学教授。韓国外国語大学でオランダ語と哲学を専攻。1978年、ベルギー政府の奨学生としてルーヴェン大学に留学し、哲学修士。1985年、オランダのアムステルダム自由大学でカント哲学に関する論文で博士学位取得。オランダのライデン大学で哲学の専任講師を務めた後、帰国し、大邱・啓明大学助教授を経て現職。この間、2003年にはアメリカのカルビンカレッジ招聘教授として1年間講義。現在、韓国カント学界会長
鄭趾郁[チョンジウク]
1960年ソウル生まれ。現在、西京大学教授。西江大学哲学科卒業。同大学院修士課程をへて、九州大学大学院に留学。九州大学で博士学位取得。中国・陽明学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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