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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rooneytom
1
山松ゆうきちの作品には、どんなヒューマニズムも思想も届かない。追いつめられた人物は叫んだり怒鳴ったりと忙しいが、みじめさは乾いていて徹底的に馬鹿らしい。女が主人公だって容赦がない。「テンコちゃんの日記」バスケ好きのジャイ子みたいな女の子が癌に侵されて死ぬ。ケツに注射打たれてるときに屁をこいてる「ぷっ」とか、絶対いらないしギャグにもならない描写がたまらない。表題作の「ああ!!あとがない」は梅図かずおっぽい描画の主人公が珍しいけど、たんに側が違うだけ。 「がんばれ共産党」「鬼が笑う」は小品。戦争物も良作。2015/07/06