出版社内容情報
北東北(とくに津軽・南部)および渡島半島南部(松前)の地域に住む民衆的な人々の生活世界に目を向け、その様相を明らかにする。松前は「蝦夷地」ではなく、「北奥州松前」という呼び方が示すように、奥州の一部という感覚であった。本書は、北東北(とくに津軽・南部)および松前・蝦夷地に住む民衆的な人々の生活世界に目を向け、その様相をいろいろな角度から明らかにする論考を収録する。生活民俗史的領域へ大きく踏み込み描かれる、北に向かう民衆のリアルな姿は、あらたな民衆史といえる。
序 章 北の民衆の生活世界へ
第一章 鷹の捕獲技術について ―江戸時代の北日本を中心に―
第二章 寛保の松前大津波 ―被害と記憶―
第三章 蝦夷地のなかの「日本」の神仏 ―ウス善光寺と義経伝説を中心に―
第四章 南部屋(浅間)嘉右衛門と飛騨屋 ―蝦夷地の利権をめぐる争い―
第五章 ラクスマン来航と下北の人々 ―菅江真澄を手掛かりに―
第六章 『模地数里』に描かれた松前 ―長春丸・女商人・馬―
第七章 松浦武四郎『蝦夷日誌』にみる松前・蝦夷地の沿海社会 ―一八四〇年代の様相―
第八章 万延元年蝦夷地場所引継文書の紹介と検討 ―仙台藩分領、とくにクナシリ場所を中心に―
あとがき/索引
菊池 勇夫[キクチ イサオ]
1950年青森県生まれ 現在、宮城学院女子大学教授 『東北から考える近世史』など、著書多数
目次
序章 北の民衆の生活世界へ
第1章 鷹の捕獲技術について―江戸時代の北日本を中心に
第2章 寛保の松前大津波―被害と記憶
第3章 蝦夷地のなかの「日本」の神仏―ウス善光寺と義経伝説を中心に
第4章 南部屋(浅間)嘉右衛門と飛騨屋―蝦夷地の利権をめぐる争い
第5章 ラクスマン来航と下北の人々―菅江真澄を手掛かりに
第6章 『模地数里』に描かれた松前―長春丸・女商人・馬
第7章 松浦武四郎『蝦夷日誌』にみる松前・蝦夷地の沿海社会―一八四〇年代の様相
第8章 万延元年蝦夷地場所引継文書の紹介と検討―仙台藩分領、とくにクナシリ場所を中心に
著者等紹介
菊池勇夫[キクチイサオ]
1950年青森県生まれ。1980年立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、宮城学院女子大学一般教育部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。