出版社内容情報
軍港都市研究の事例を重ねた著者と、植民地研究で実績を重ねて来た著者の共同作業が成功して豊かな歴史像を提起する。本書では、まず要港や要港部の変遷と事例を説明し、ついで各章で大湊、竹敷、旅順、鎮海、馬公が扱われる。もう一つの特色は、関東州、朝鮮、台湾という外地に所在した要港が、軍港と植民地都市の二重性ゆえ持った特色が描かれていることである。軍港都市研究の事例を重ねた著者と、植民地研究で実績を重ねて来た著者の共同作業が成功して豊かな歴史像を提起している著作である。
序 章 要港部と地域社会 …… 坂根嘉弘
第一章 北方の海軍基地大湊 ―水雷団・要港部・警備府― …… 河西英通
コラム 蟹工船と大湊軍港 …… 河西英通
第二章 竹敷要港部の展開と地域社会 …… 坂根嘉弘
コラム 対馬の木庭作と軍港要港規則 …… 坂根嘉弘
第三章 政軍都市・旅順の成立とその変遷 …… 風間秀人
第四章 要港部都市・植民地都市としての鎮海 …… 橋谷 弘
コラム 上泉徳弥と財部彪 …… 橋谷 弘
第五章 馬公における軍港と商港 ―ワシントン会議と要港部における築港工事を中心に― …… 井上敏孝
コラム 澎湖庁の人口密度が全国第三位は本当か?……井上敏孝
第六章 朝鮮半島における「ロータリー」の設置と現状 ―軍港都市・鎮海の「ロータリー」をめぐって― …… 山元貴継
コラム 日本統治時代における朝鮮半島の都市人口 …… 山元貴継
坂根 嘉弘[サカネ ヨシヒロ]
坂根嘉弘(さかね よしひろ)……広島修道大学商学部教授 主要編著書に『日本戦時農地政策の研究』・『軍港都市史研究1 舞鶴編』など
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