内容説明
豊臣時代の大坂を描く謎に満ちた屏風。金と極彩色で大坂城や大坂の街、そこに暮らす人びとの姿が鮮やかに甦る。
目次
豊臣期の大坂
大坂城
淀川・八軒家
船場・上町
天王寺・住吉・堺
京坂間の寺社と名所
人びとの暮らし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とりあえず…
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オーストリアの古城から発見された豊臣期の大坂を描いた八曲一隻の屏風。壁画に仕立てられたことで、数々の難を逃れ、欠落のない色鮮やかなままの状態で奇跡的に残っていた。大坂が最も栄えていた時期の大坂城。天満橋・天神橋、船場、住吉、といった今尚大坂を色濃く残す地域の様子が詳細に描かれています。微動だにせず、魅入ってしまいました。2014/01/05
笛吹岬
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豊臣期の大坂城とその周辺を描いた屏風がオーストリアの南東部グラーツのお城に壁画として残されていた。その屏風の紹介にあわせて、この屏風の成り立ちに関する論攷も付せられている。それにしても保存状態の良さに、驚くと共に見飽きさせない。2010/04/24