内容説明
時間と空間のなかに地域論を模索し、「周辺」論のあり方に一石を投じ、地域史から世界史像の再構成と未来性に挑む。
目次
序章 『周辺史から全体史へ―地域と文化』―その視角と方法
第1部 一八世紀―変容する地域とその論理(「難儀」と「御救」―弘前藩領にみる一八世紀前半の地域変容;一八世紀における組合村の地域運営―上総国周准郡を中心に)
第2部 近世の対外関係と地域(近世対外関係の形成と商人の再編―平戸藩の「コンプラドール」を中心に;太平洋における日本―近世後期の対外貿易;一九世紀日本の「外交」と地域社会―一八二四年の大津事件と宝島事件)
第3部 近世史研究へのアプローチ―アメリカにおける試み(アメリカにおける日本史研究者の育成;空間の相対性理論―近世における江戸の位置;近世政治における「表」と「内証」―末期養子を事例に)
第4部 移行期の相克―地域・民族・国家(幕末における対馬の“位置”;近代日本と千島アイヌ―辺境における政策史)
第5部 近代のまなざし―地域と国際を結ぶ関心(地域史と国際史―原勝郎からエルワース・ハンチントンまで;地域医療と「ファシズム」―戦時期津軽地方の「国家」と「郷土」)
終章 『周辺史から全体史へ―地域と文化』―到達点とさらなる方向性
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