内容説明
近世日本は、「封建社会」である以前に「経済社会」であった。芸備地方を舞台に、封建権力の支配を過大評価することなく、民間社会の市場原理に即した「民富」の蓄積が近代化の内在的な原動力として果たした意義を評価する。
目次
第1章 近世瀬戸内海域の経済発展と民力(「泰平」と「開発」の時代;「経済社会」化と地域社会の変化;地域商業資本家の社会・経済活動)
第2章 「経済社会」化と芸備農村(開拓・開墾の数量的考察;沿岸部農村における「経済社会」―安芸国賀茂郡広村を中心として;恵蘇郡中門田村の「下礼通帳」と「田方下見帳」)
第3章 在郷町・府中市における地域商業資本家の存在形態(在郷町・府中市における豪商の形成と発展過程;地域金融資本の存在形態;近世後期における商人地主の存在形態)
第4章 「経済社会」化と都市商業資本(尾道における商業形態と問屋制;伝統的職人集団と「経済社会」;幕末維新期の尾道における藩権力と民間資本)
著者等紹介
中山富広[ナカヤマトミヒロ]
1956年長崎県新魚目町に生まれる。1979年広島大学総合科学部卒業。1985年広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得、退学。2003年博士(文学、広島大学)。現職、広島大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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