内容説明
本書は、近世から明治・大正期ころまでの主として西日本各地域を分析の俎上に乗せ、地域のあり方ないしその生活や行動様式を含む広い意味での文化性を明らかにしていこうとするものである。
目次
第1部 地域支配と村落構造(紀伊国高野山寺領における初期検地―元和期に行われた地詰・検地の位置づけ;城付かわた村の政治構造―頭仲間と村肝煎仲間;近世夙村の複檀家制 ほか)
第2部 地域社会と宗教・学問(広島藩儒頼聿庵の事跡について;近世後期における神職の専業化志向と蔵書形成―芸州山県郡井上家を例として;旅する文人・学者の郷学訪問―岡山藩の郷学・閑谷学校の場合 ほか)
第3部 地域社会と生活文化(藩の渇水対策と雨乞い躍り―雨乞いにみる藩と領民;近世広島の猪と豚;散髪脱刀令の成立過程と近代社会 ほか)