目次
第1章 自己肯定について
第2章 文化の力
第3章 束縛された個人
第4章 ロマン主義と共同体
第5章 狭さと深さ
第6章 共同体と感情の交流
第7章 「所有」と「関係」
第8章 内発的に学ぶ
第9章 「ハードパワー」と「ソフトパワー」
第10章 “特殊”の存在理由
第11章 知識人と権力崇拝
著者等紹介
照屋佳男[テルヤヨシオ]
昭和11(1936)年沖縄県生まれ。1967年早稲田大学大学院文学研究科博士課程を経て、現在、早稲田大学社会科学部教授
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感想・レビュー
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うえ
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「『遠野物語』で描かれる遠野郷は,利潤動機を主要動機とはしてゐないので,その社会は生き生きとしてゐる。それは遠野郷に信仰があり,基底的文化があるといふ事の表示であらう。」「「平地人」が到底経験し得ないやうな或る経験を語つた或る人について「此人は近代的の人にて怜悧なる人なり又虚言を為す人にも非ず」と柳田は記してゐる」「モンテスキューが,習俗や慣習の肯定に,自己肯定や価値肯定の意味を含ませてゐた」「バークにとつて,継続性や連続性の観念は,頗る重要であり,それ故彼は,「先祖に追随すること」をモットーにし」ていた2014/07/12