内容説明
和歌・短歌を中心に、古代と近・現代を往還しながら、日本文学の基層にあるものを探り、今日を生きる人間と文化の問題を考える。
目次
序章 文学と文化
第1章 自然描写の成立と展開―古代文学における自然
第2章 伝統和歌の自然表現―古今集・新古今集の自然
第3章 近代・現代短歌と自然
第4章 日本人の身体認識―「うつしみ」と「うつせみ」をめぐって
第5章 古代和歌と都市―「みやび」をめぐって
第6章 都市空間と近・現代短歌―その様式と変遷
第7章 詩の居住空間―萩原朔太郎と都市
第8章 古代の歌の構造と力
第9章 「われ」の生成―柿本人麻呂の「石見相聞歌」
第10章 現代の歌のゆくえ