内容説明
広島大学法学部は、開かれた大学をめざしており、その一環として、毎年広島大学公開講座(主催、広島大学)を開講しています。平成10年度は、10月3日から12月12日まで広島大学法学部広島校舎において、「高齢社会論」というテーマで、公開講座が行われました。高齢社会は日本がいまだかつて経験したことのない、史上初めての現象です。政治家や行政担当者はもちろん、市民一人ひとりが創造的に考え、行動しなければならない重要な課題だといえます。高齢社会を社会学、法律学、政治経済学、医学などの様々な専門分野から総合的に議論することが本講座の目的です。本書は、その内容をまとめたものです。
目次
第1章 社会変動と高齢社会
第2章 晩婚化・未婚化と少子化の動向
第3章 高齢社会における家族のゆくえ
第4章 高齢社会と離婚
第5章 中高年労働者の雇用と法
第6章 成年後見法の新たな展開
第7章 終末期医療と法
第8章 イギリスの高齢者ケア
第9章 健やかな老いの過ごし方
第10章 痴ほう症とどう向き合うか―社会学の視点から
著者等紹介
小谷朋弘[オタニトモヒロ]
広島大学法学部教授。法社会学
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