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内容説明
ジャーナリストたちが切り取った日本の「今」「伝える」ことの社会的使命とは何か。ジャーナリズムについて考えるための必読の書!自衛隊の不正に一人立ち向かった現役自衛官、警察と暴力団との癒着の闇、貧困の中で育つ子どもたちの姿とその「包摂」への提言、イラク日本人人質事件・人質たちの10年、震災報道を通じて考える報道の使命…。新聞・テレビ・ネットメディア、それぞれの媒体が伝える15のテーマが映し出す日本社会の現在と未来。
目次
第1部 組織・権力と対峙する―事件報道編(自衛隊の不正を暴いた現役自衛官を取材して―護衛艦たちかぜ いじめ自殺裁判;ヒット薬の闇を追って―バルサルタン(ディオバン)臨床試験疑惑の取材から
警察と暴力団、癒着の闇に迫る―記者がドキュメンタリーをつくるということ)
第2部 弱者に寄り添う―ルポルタージュ編(子どもの貧困、相対的貧困を掘り起こし「包摂」への道を探る;不都合な史実・満州移民を語り継ぐ;フォトジャーナリストの仕事―フリーランスとして見てきた世界の現場から;イラク日本人人質事件の報道と、10年後にその映画をつくるということ;ノンフィクションを書くために学んできたこと)
第3部 調査し、報道し、記録する―震災・原発事故報道編(調査報道はなぜ必要なのか―原発事故と向き合った二つのドキュメンタリーから考える;感覚を分有、共有するための表現について―リアス・アーク美術館「東日本大震災の記録と津波の災害史」常設展示での試み;原子力災害をどう伝えるか―被災地・福島の取材現場から)
第4部 ジャーナリズムの使命と未来―ジャーナリズム・総論(「王様は裸だ」と君は指摘する(できる)だろうか?―ネットメディア・市民ジャーナリズムの可能性、あるいは耐えがたい認知的不協和について
紙媒体、ネットメディアの現状と将来―新聞記者、ネットメディアの編集者兼記者の経験を通じて
15年目にして視えてきた「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」―それぞれの“ジャーナリズム”
現今の日本におけるジャーナリズムの使命)
著者等紹介
八巻和彦[ヤマキカズヒコ]
早稲田大学商学学術院教授、2015年度「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」記念講座コーディネーター、「石橋湛山記念早稲田大学ジャーナリズム大賞」選考委員。早稲田大学第一文学部、東京教育大学大学院を経て、1976年より和歌山大学に勤務。1990年より早稲田大学に勤務。京都大学博士(文学)。2000年4月~2008年3月まで早稲田大学広報室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。