目次
第1章 英国における二院制の展開(英国における二院制の成立;貴族院改革の史的展開;二院制のメタモルフォシス)
第2章 ブレア政権下の貴族院改革(ブレア政権下の貴族院改革の経緯と実績;英国における第二院の構成原理と機能の在り方;ブレア改革による貴族院の構成と機能の変化;ブレア改革の到達点)
第3章 ポスト・ブレア政権下の貴族院改革(ブラウン政権下の貴族院改革;キャメロン連立政権下の貴族院改革;英国憲法における第二院)
第4章 英国の統治構造の変容と第二院(英国の統治構造の変容;議院内閣制の変容;単一制の変容;議院内閣制・単一制の変容と二院制の関係)
第5章 ウェストミンスター・モデルと第二院(レイプハルトの議院構造分析;ニュージーランドの一院制移行;ウェストミンスター・モデルと二院制の関係)
著者等紹介
田中嘉彦[タナカヨシヒコ]
1988年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。1991年早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。国立国会図書館に採用。総務部総務課課長補佐、調査及び立法考査局政治議会調査室主任調査員、政治議会課長等を経て、国立国会図書館調査及び立法考査局行政法務課長。博士(法学)(一橋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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南北
38
ブレア政権で始まった英国の貴族院改革を分析した博士論文に加筆した本。任命制の一大貴族を増やし、世襲貴族を排除するとともに他国では最高裁判所に相当する役割を独立させるなど大胆な改革となったが、今後は公選制にする必要があるとしている。だがこうした見解には賛同できない。原則的には終身制を維持しつつ、何らかの評価基準を設けて自動的に解任できるようにするほうが望ましいと思う。最高裁判所を独立させた件もEUからの要請があったから実現したが、EUから脱退した現在、必ずしも必要なことだったとは思えない。2022/08/28
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