目次
第1部 イギリス労働法の新たな理論動向(イギリスにおける新たな労働法パラダイム論―H.Collinsの労働法規制の目的・根拠・手法論;イギリス労働法の新たな動向を支える基礎理論と概念―システム理論、制度経済学、社会的包摂論、Capability Approach;イギリスにおける被用者概念の新たな展開―労働法の適用対象画定における当事者意思の取扱いに)
第2部 イギリス労働法制の整備と進展(イギリス労働法制の検討と分析;イギリスにおける最低賃金制度と稀働年齢世帯への最低所得保障;1998年公益情報開示法をめぐる裁判例の動向と運用状況―1998年公益情報開示法制定から10年を経て)
第3部 イギリス雇用契約論の新たな展開(労働関係の変容とイギリス労働法理論・雇用契約論の展開;コリンズの雇用契約論―雇用契約の意図的不完全性とデフォルトルールを中心として)
第4部 イギリス労働法の新たなキー・コンセプト(ニュー・レイバーの労働立法政策とその特質―現代イギリス労働法のグランド・デザインと規制対象・方法の分析のために;労使関係における協力とパートナーシップ―コリンズの示唆するもの;職場における人権―シティズンシップの一内容)