内容説明
本書は、著者がローマ私法の中でもとりわけ所有権に関する勉強をはじめてから今日までの間に著わした幾つかの論文のうち、特に所有権譲渡に関する六篇を選んで収録した論文集である。
目次
第1章 握取行為の構造と機能
第2章 古ローマ法における時効制度―usus auctoritasの存在意義について
第3章 古典期ローマ法の譲渡行為―引渡(traditio)について
第4章 古典期ローマ法における土地の譲渡方式
第5章 卑俗期ローマ法における売買と所有権移転―レヴィ、カーザーの現実売買説の検討を中心に
第6章 古典期以後の時代における土地の譲渡方式