内容説明
本書は、民事執行における救済制度の意義とそのあり方について検討した数編の論稿に若干の書下ろしを加え、ひとつにまとめたものである。
目次
第１編 第三者異議訴訟制度論（ドイツ法における第三者異議訴訟論―ドイツにおける法的性質論を中心として；わが国における第三者異議訴訟論―わが国における法的性質論を中心として；第三者異議の訴えの生成過程（資料） ほか）
第２編 請求異議訴訟制度論（請求異議訴訟の基本構造；執行証書に基づく請求異議の訴え；請求異議の訴えの適用範囲―最高裁平成四年七月一七日判決・民集四六巻五号五三八頁）
第３編 執行抗告・執行異議制度論（執行機関の処分に対する救済システム；執行抗告と執行異議の振り分け基準―債権等についての担保権実行における差押命令に対する不服申立方法の検討から）
第４編 配当異議訴訟制度論（配当段階における不服申立システム；被担保債権の債務者と配当異議訴訟の原告適格―最高裁平成九年二月二五日判決・民集五一巻二号四三二頁）
