内容説明
本書では、「環境と金融」の問題について、三つの側面から検討を進めた。第1に、外国法の現状を分析し、そこから得られる問題点と示唆を明らかにした。第2に、わが国における金融機関の環境配慮の現状と課題を整理した。第3に、国際的な視点からみた環境と金融の関係を考察した。
目次
環境と金融に関する法学的検討にあたって
米国スーパーファンド制度の実際
環境汚染とレンダー・ライアビリティ
汚染不動産取引と情報開示
スーパーファンド法における寄与度の僅少な者との和解
ドイツ土壌保護法(草案)における費用負担をめぐる問題
アジア開発銀行における環境問題への取組み
インドネシアにおける金融機関の環境配慮
各国の汚染保険について
私的契約と環境配慮〔ほか〕