目次
第1章 問題の所在(違法性の意識の問題状況;ドイツの判例における「禁止の錯誤の回避可能性の判断基準」)
第2章 違法性の意識に関する我国の学説の検討―違法性の意識可能性説への架橋(自然犯法定犯区別説;法律の過失準故意説)
第3章 「相当な理由に基づく違法性の錯誤」の判断基準(判例における「相当な理由に基づく違法性の錯誤」の判断基準;制限故意説に立脚する判例の検討)
第4章 「禁止の錯誤の回避可能性」の判断基準(禁止の錯誤の回避可能性の判断基準―とくに刑事政策的視点からの見解について;禁止の錯誤の回避可能性の判断基準―ドイツの判例について)
第5章 「相当な理由に基づく違法性の錯誤」規定の成立過程(違法性の錯誤に関する規定の成立経緯―「刑法改正ノ綱領」を中心として;違法性の錯誤に関する規定の成立経緯―「改正刑法假案」を中心として)
著者等紹介
林弘正[ハヤシヒロマサ]
1947年神奈川県に生れる。1983年中央大学大学院法学研究科刑事法専攻博士課程後期単位取得満期退学以後、中央大学法学部兼任講師、常葉学園富士短期大学教授、清和大学法学部教授を経る。2006年アライアント国際大学カリフォルニア臨床心理学大学院臨床心理学研究科修士課程修了・臨床心理学修士。現在、島根大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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