内容説明
判例を学ぶ意義は、第1に、各裁判例を判例として分析し、そこから判例理論を抽出することにあり、第2に、各裁判例を事例として検討し、適切な解決を探求することにある。本書は、刑法の最重要判例を取り上げ、その意義・射程を明らかにしながら、事案の適正な解決を探るものである。
目次
偽装心中
胎児性致死傷―熊本水俣病事件
保護責任者遺棄罪の成立範囲
名誉毀損罪の真実性証明
財産罪の保護法益
不法領得の意思
情報の不正入手と窃盗罪
財物窃取または騙取後の暴行と2項強盗
クレジットカード詐欺
誤振込み
権利行使と恐喝
横領後の横領
不良貸付と背任―住専事件
親族相盗例の意義
盗品関与罪
公共危険の認識
同姓同名の使用
身代わり犯人
抽象的職務権限の変更と賄賂
著者等紹介
松原芳博[マツバラヨシヒロ]
早稲田大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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