刑法理論の基礎 (第2版)

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  • サイズ A5判/ページ数 345p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784792318918
  • NDC分類 326.01
  • Cコード C3032

内容説明

刑法学において、「犯罪とは構成要件該当の、違法旦つ有責の行為」であると定義されるのが一般です。しかし、この定義が定着したのはせいぜい、この百年くらいのことです。日本の刑法学は、ドイツ刑法学の圧倒的影響の下で、発展してきました。したがって、ドイツ刑法学で用いられている基本概念が日本刑法学でも用いられています。そのことが、刑法学の理解をいっそう難しくしているとも言えるでしょう。そこで、現在の犯罪理論を理解するためには、過去の犯罪理論、特に、ドイツ刑法学のそれを知っておく必要があります。本書は、先ず、序論で、犯罪概念の歴史的変遷、つまり、古典的犯罪概念から目的論的犯罪概念、そして、目的的行為論への変遷を概観します。

目次

刑法理論の変遷
第1編 構成要件・違法論(因果関係;故意;構成要件的錯誤;客観的帰属(実質的不法帰属)
違法性・責任と構成要件
防衛意思について)
第2編 責任論(責任主義;責任、統合予防そして行為者‐被害者‐仲介・和解の刑法理論的位置価値―責任主義再論)
第3編 過失論(過失犯の構造)
第4編 刑罰論(刑罰の一般予防目的と修復的正義;刑罰の特別予防目的と修復的正義)

著者等紹介

吉田敏雄[ヨシダトシオ]
昭和44年3月北海道大学法学部卒業。昭和62年3月法学博士(北海道大学)。平成15年10月新犯罪学会(ミュンヘン)において「ベッカリーア賞(銀賞)」受賞。平成19年2月「菊田クリミノロジー賞」受賞。現職、北海学園大学法学部・大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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