内容説明
本書は、前著『安楽死と刑法(医事刑法研究第1巻)』(2003年・成文堂刊)の続編として、尊厳死の問題について私がこれまで約18年間に亘って書いてきた論文に若干の加筆・修正を施して(一部は書き下ろして)まとめたものである。
目次
序章 尊厳死の意義と問題の所在
第1章 人工延命措置の差控え・中断の問題について―アメリカの判例分析を契機として
第2章 アメリカ判例法における「尊厳死」論のさらなる展開
第3章 末期医療と延命拒否―(西)ドイツおよびアメリカの事例を素材として
第4章 ドイツ法における「尊厳死」論
第5章 続・ドイツ法における「尊厳死」論―ケンプテン事件判決の検討
終章 尊厳死問題の行方
著者等紹介
甲斐克則[カイカツノリ]
1954年10月大分県朝地町に生まれる。1977年3月九州大学法学部卒業。1982年3月九州大学大学院法学研究科博士課程単位取得。1982年4月九州大学法学部助手。1984年4月海上保安大学校専任講師。1987年4月海上保安大学校助教授。1991年4月広島大学法学部助教授。1993年4月広島大学法学部教授。2002年10月法学博士。2004年4月早稲田大学大学院法務研究科教授。現在に至る
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