内容説明
当事者主義と職権主義という一見華やかな対立にもかかわらず、ドイツ刑事手続法には学ぶべきところが多い。本書は、刑事手続の中核をなす証拠法について、ドイツの法律・判例を最新の姿で叙述している。
目次
第1編 証拠方法(尋問に係わる諸規定の概観;裁判官による証人の尋問;裁判官による鑑定人の尋問 ほか)
第2編 公判の証拠法(確信形成;証拠調べの範囲;証人および鑑定人の直接的な尋問と供述の再現;訴訟条件および訴訟障害の証明)
第3編 いわゆる証拠収集禁止と証拠使用禁止(これまでの問題視点に対する批判;根拠と使用不能との関係;使用禁止についての見解の現状;使用禁止の個別問題;私人による法違反)