内容説明
著者は、刑法規範は、法益を保護するために、法益の置かれた状況によりまた法益に対する侵害実現の過程に応じて、その様相と機能が動的に変化するという、刑法規範の動態論に基づき、行為無価値論と結果無価値論との対立を止揚する立場から、犯罪論全体を俯瞰し、これに精緻なる体系を与えている。
目次
第1編 刑法の基礎理論(総説;刑法の歴史;刑罰法規論;刑法理論)
第2編 犯罪論(総説;行為;違法性;責任;未遂犯;共犯;罪数論)
第3編 刑罰論(刑罰の意義;刑罰の適用;刑罰の執行;刑罰権の消滅・復権;少年法における特則;保安処分)