内容説明
ヘーゲル承認論の重層的な展開の様相を、法的諸概念との関連から解明する試み。
目次
第1部 ヘーゲル『法の哲学』における承認と法(ヘーゲル『法の哲学』における人格・所有・契約の問題―承認論との関連から;ヘーゲル『法の哲学』における不法の問題―承認論と論理学との関連から;ヘーゲル『法の哲学』における犯罪と刑罰の問題へ―承認論と他者論との関連から)
第2部 ヘーゲル承認論の形成と近代自然法学―初期ヘーゲルにおける近代自然法学の批判と再構成:自由・犯罪・刑罰の問題を手掛かりとして(「自然法論文」における自由・犯罪・刑罰の問題;『人倫の体系』における自由・犯罪・刑罰の問題;社会契約説批判と“自然法学”の再構成)
第3部 ヘーゲル承認論における「犯罪と刑罰」(『体系構想3』「精神哲学」における犯罪・刑罰の機能と位置)
第4部 ヘーゲル承認論と現代正義論(ヘーゲル承認論の現在―A.ホネットの承認闘争論を中心として;再分配と承認―現代正義論における承認論の位置づけをめぐって)
著者等紹介
重松博之[シゲマツヒロユキ]
1961年福岡県生まれ。1987年九州大学法学部卒業。1993年九州大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。1995年北九州大学法学部助教授。現在、北九州市立大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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