内容説明
伊藤博文、井上毅、柳原前光らの間に取り交わされた多量の書翰を丹念に分析し、伝統皇室法と近代西欧法との融合に如何に腐心したかを描出する。
目次
第1章 皇室典範制定前史(明治初年の皇親論議;岩倉具視の奉儀局開設建議;内視取調局での調査立案;制度取調局での調査立案)
第2章 枢密院御諮詢案の成立(柳原初稿の成立まで;柳原再稿の成立まで;柳原三稿の成立まで;御諮詢案の成立まで)
第3章 明治皇室典範の成立(枢密院第一審会議まで;枢密院再審会議まで;枢密院三審会議まで;皇室典範義解の成立まで)
附論(皇族令〈B五六〉について;皇室典範義解〈A四二〉について)
附録 皇室典範義解〈枢密院制諮詢案並びに正文〉