内容説明
新しく拓かれるランボーの全体像。厳密なテキスト・クリティクや、専門誌の刊行、度重なる国際的なシンポジウムなどで、いまや、世界のランボー研究は急進展を遂げている。その豊穣な成果を背景に、詩と書簡のすべてを一巻に収め、新鮮な日本語と詳細な註解で、神話的光芒に包まれたランボーの世界をトータルに提示する、画期的な試み。
目次
詩集
新しい韻文詩
愛の砂漠
地獄の一季節
イリュミナシオン
少年時代の作文
初期の散文と詩
高等中学でのラテン語作文
神父服の下の心
アルバム・ジュティック、アルバム・レガメー、淫行詩三題(レ・スチュープラ)、小詩篇
「福音書」の余白に書かれた散文
『地獄の一季節』反古草稿
文学書簡(一八七〇~七五)付・調書
その他の書簡(一八七七~九一)
解題と註
著者等紹介
平井啓之[ヒライヒロユキ]
1921年~92年。東京大学フランス文学科卒。東京大学教授、立教大学教授、桃山学院大学教授を歴任
湯浅博雄[ユアサヒロオ]
1947年~。東京大学フランス文学科卒、同大学院博士課程、パリ第三大学博士課程修了。東京大学総合文化研究科教授
中地義和[ナカジヨシカズ]
1952年~。東京大学教養学科フランス科卒、東京大学大学院博士課程、パリ第三大学博士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授
川那部保明[カワナベヤスアキ]
1949年~。東京大学フランス文学科卒、筑波大学大学院博士課程、ニース大学博士課程修了。筑波大学大学院人文社会科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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