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内容説明
現代の美術論に決定的な影響を与えた美の思索家18人の名著を系統的に紹介し、20世紀芸術思想の展開を鮮かにあとづけ、美術と美術批評の今日の地平を浮彫りにする。
目次
エリー・フォール―『形態の精神』
エウヘーニオ・ドルス―『バロック論』
アンリ・フォシヨン―『形態の生命』
アーウィン・パノフスキー―『イコノロジー研究』
パノフスキーのイコノロジー
パノフスキー夫妻―『パンドラの箱』
アンドレ・マルロー(『サテュルヌ―ゴヤ論』;「空想の美術館」)
ハンス・ゼーデルマイヤ―『ブリューゲルのマッキア』
ジャック・マリタン―『芸術と詩における創造的直観』
ケネス・クラーク―『風景画論』
リオネルロ・ヴェントゥーリ―『近代画家論』
ヨーゼフ・ガントナー―『人間像の運命』
E.H.ゴンブリッチ―『芸術と幻影』
ルネ・ユイグ―『芸術と魂』
ニコラウス・ペヴスナー―『英国美術の英国性』
アンドレ・シャステル―『ロレンツォ豪華王の時代のフィレンツェの芸術とユマニズム』
ギーディオンの芸術論―現在から永遠へ
ハーバート・リードの芸術論―芸術と社会
アンリ・ベルグソン―可能性と現実性
カッシラー―人間と象徴
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
הזם
2
1965年の芸術新潮で一年間連載された「名著ダイジェスト(65年当時日本語未翻訳だった文献の概要の紹介)」が元。このクオリティを33歳という年齢で成し遂げた高階先生の凄さ、そして、エリーフォールやパノフスキー、フォションの代表作を含めたこの文献たちが当時未翻訳だったという事実に驚愕。また、当時の日本のハーバート・リードの人気っぷりも垣間見れてなかなか面白かった。2014/04/02
しんかい32
0
二十世紀前半頃に活躍した美術評論家たちの名著を紹介するブックガイド。有名な人ばかりっぽいが、知識のないジャンルなのでなかなか役に立ちそう。純粋に読み物としてもそれなりに面白い。2011/09/21
astrokt2
0
未レビュー2009/05/30
寄辺
0
エリー・フォールからカッシーラーに至る美術史学者や美学者の系譜と概観。高階先生が終わりに書いているように,あくまで断片に過ぎないけれど,この著作そのものが系譜に連なるくらいの傑作であることは確か。2019/10/10