内容説明
フロイド先生の精神分析をバックボーンに練り上げた「唯幻論」なる一大体系をひっさげて、貿易摩擦、天皇制、差別、家族、セックスと、いまもっともアクチュアルなプロブレマティークにきりこんでゆく。現代日本屈指の知性たちの助けを借りて、ひとびとの無意識をあばきだし、世の常識をひっくりかえす、過激な対話集。
目次
日本の技術と国際協力(石井威望;佐々木毅)
ジャパン・バッシングの深層構造(松本健一)
ちびくろサンボの絶版について(竹田青嗣;灘本昌久)
編集・読書論(長田弘)
幻想としてのセックス、幻想としてのボディ(天野祐吉)
家庭について―家庭を作って親になるのは子ども時代の復讐なのかな(井坂洋子)
戦争に抑圧された「日本」(松本健一)
カウチポテトの天皇制(竹田青嗣;加藤典洋)〔ほか〕