出版社内容情報
モンスターはどこにいるのか。たとえば、われわれ自身のなかに……
人は何を食べるのか、誰と食べるのか、そして何に食べられるのか。そんな、喰う/喰われるという関係性が交錯する暗がりから、にわかに怪物はやって来る。それは内なる他者なのか、それとも外なる世界へと逐われた自己なのか。異端の民俗学者が、食について思考を揺らす、おぞましくも血にまみれた魅惑的な旅への誘い。
内容説明
人は何を食べるのか、誰と食べるのか、そして何に食べられるのか。そんな、喰う/喰われるという関係性が交錯する暗がりから、にわかに怪物はやって来る。それは内なる他者なのか、それとも外なる世界へと逐われた自己なのか。異端の民俗学者が、食について思考を揺らす、おぞましくも血にまみれた魅惑的な旅への誘い。
目次
第1章(食べない女の神話学よ、さらば;食べる女たちの自画像;男たちは珍味の国をめざす;皮を剥くとき、狩りがはじまる;野蛮と憂愁に暮れなずんで)
第2章(母と子どもがひとつになる;妖婦は食べるために殺す;新しい火を盗んだ男の物語;アマゾネス的な哀しみ、そして希望)
第3章(怪物をめぐる血まみれの形而上学;異端の鳥たちが空を舞う;妖精と出会うこと、病むこと;怪物は神話とともに黄泉還る;怪物はささやき、物語の使徒になった)
第4章(種の混淆をもたらすものたち;内なる他者/外なる自己;獣人は性の極北への旅人となる;かーいぶつ、だーれだ、という声)
終章 診察椅子のモンスター
著者等紹介
赤坂憲雄[アカサカノリオ]
1953年、東京生まれ。民俗学者。『岡本太郎の見た日本』でドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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