問いが世界をつくりだす―メルロ=ポンティ曖昧な世界の存在論

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問いが世界をつくりだす―メルロ=ポンティ曖昧な世界の存在論

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791776672
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

世界と私たちの、当たり前だが不思議な関わり
「これはなんだろう」「どうしてこうなっているんだろう」そう問いかけるたびに、新たな世界の側面が顔を見せる。新しい経験を積み重ねるたびに、世界の新しい歩き方を手に入れる。メルロ?ポンティの思想を精緻にひもときながら展開される、一問一答で答えられるものではないが、確かに存在する、私と世界を結びつけるあり方の哲学。

内容説明

「これはなんだろう」「どうしてこうなっているんだろう」そう問いかけるたびに、新たな世界の側面が顔を見せる。新しい経験を積み重ねるたびに、世界の新しい歩き方を手に入れる。メルロ=ポンティの思想を精緻にひもときながら展開される、一問一答で答えられるものではないが、確かに存在する、私と世界を結びつけるあり方の哲学。

目次

序論 現象学においてなぜ曖昧な世界が問題となるのか
1 未規定性―ここからは見えないティーカップの裏側について(見ているものと見てはいないもの;経験をつなぎ合わせる未規定性―グールヴィッチとの対比;「私たちにとっての即自」という逆説)
2 動機付け―うまく説明できなくても、うまく振る舞うことはできる(対面と共存―動機付けられる主体の空間性;規範を感じ取る―ウィトゲンシュタインとの対話;可能性が配合された現実に取り組む―メルロ=ポンティ行為論の定式化;動機付けられた主体は自由でありうるか?)
3 試問的な様態―問いかけとしての私に応えるように、その曖昧な世界は存在する(未規定的な世界を把握するとはどういうことか―概念主義論争とのクロスオーバー;英雄と悲劇―メルロ=ポンティにおける歴史的偶然性;「何ものか」は在る―知覚的信念について;諮問的な様態で存在する世界)

著者等紹介

田村正資[タムラタダシ]
1992年、東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論分野博士課程修了。博士(学術)。専門は、現象学(メルロ=ポンティ)と知覚の哲学。2017年に修士論文「知覚の逆説」で一高記念賞を、2021年に論文「メルロ=ポンティのグールヴィッチ批判」でメルロ=ポンティ研究賞をそれぞれ受賞。伊沢拓司とともに、第30回高校生クイズ優勝(2010年)。東京大学の特任研究員を続けながら株式会社baton(QuizKnock)の業務にも参画。現在は哲学研究を続けながら、同社で新規事業開発を手がける。哲学論文の執筆のほか、『ユリイカ』『群青』に論考や批評を寄稿するなどの活動にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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遊動する旧石器人

2
2024年8月30日第1刷発行。田村正資さんの博論本。違う書籍では、時折登場していたメルロ=ポンティに関する博論本を読む日が来るとは思っていなかった。問いが世界を創造し始めることを導く本書は、知覚される前の世界について議論がなされる。本書の意味を援用すると、自然科学は人間が知覚する前のモヤモヤの世界に遡行的に意味を与えていっている。なので、人間がいない時代の世界も人間がいる時代と同じ軸上で考える癖が現代人に付いた。しかしながら、現代人が現代人的な意味を与えていっているだけで、当時的意味は霞の中である。2024/10/29

Go Extreme

1
哲学的立場: 曖味な世界の存在ー私たちが生きる世界が曖味・試問的な様態で存在 知覚経験の役割ー特定の対象の周囲に広がる曖味な実在性を明らかにする 現象学的アプローチー現象学・知覚の逆説→知覚される対象が常に知覚を超えた存在を含んでいる 知覚と存在: 内在性と超越性 対象の経験 知覚のプロセスー行為を通じ外界に働きかけ 規範の感性論: 規範と行為ー言語化可能な規則&感覚的規範 状況付けられた規範性 身体性の重要性 知識と自由: 動機付けの役割ー自由な主体は動機付けられる必要 経験の構造 知覚と行為の相互作用2025/01/27

ヤマニシ

1
「知覚すること、表現すること、問いかけることというのは、つねにそこが終着点ではなく、次の瞬間にはそこを出発点として新たな探索が始まるような営みである。」(p307-308)2024/09/30

レーヴ

0
メルロ=ポンティの「世界は試問的な様態で存在する」というテーゼについて分析された本。世界は未規定的で曖昧なものとして問いを待っており、時には私たちが世界の方から対象のよりよい把握へと動機付けられる。私たちの問いや能力の変化によって、世界は多くの側面を見せる。そのような知覚の旅を続けることが世界内存在として生きるということなのだろう。2025/02/27

tetsuwo

0
問題意識が自分とリンクせず興味を持てなかった2024/10/10

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