出版社内容情報
〈ためらう〉のは悪いことではない
不確定な現実を前にして私たちはためらうべきである。しかしためらいながらなお、決断することはできる――間違う可能性と責任を負う覚悟をもって。伝統的な意思決定論の緻密な検討をもとに新しいリーダーシップ論への展望を記す、日本を代表する哲学者の到達点。
内容説明
不確定な現実を前にして私たちはためらうべきである。しかしためらいながらなお、決断することはできる―間違う可能性と責任を負う覚悟をもって。伝統的な因果論や倫理学説の緻密な検討をもとに新しいリーダーシップ論への展望を記す、日本を代表する哲学者の到達点。
目次
第1部 因果関係に潜む謎(因果と応報;「思考実験」から「知識の新因果説」へ;不在因果と反事実的条件分析;不在因果と責任帰属の構図)
第2部 倫理の深層へ(トリアージと人権;動物倫理と鳥獣害の問題;死刑不可能論の展開)
著者等紹介
一ノ瀬正樹[イチノセマサキ]
1957年茨城県生まれ。土浦一高卒業。東京大学卒業。博士(文学)。哲学・倫理学専攻。東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、東京大学名誉教授、オックスフォード大学名誉フェロー、武蔵野大学教授。和辻哲郎文化賞、中村元賞、農業農村工学会賞著作賞を受賞。日本哲学会会長、哲学会理事長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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