出版社内容情報
沙門良寛の根底にあった仏教とは
子どもらと戯れ、市井の人びとと交わり、自らを「大愚」と称して和歌、漢詩、書道に傑出した作品を残した稀代の禅僧。しかしそうした生き方の根本には、仏道への真摯な取り組みがあった。禅思想、『法華経』解釈、浄土教思想、空海への近接……。良寛の多彩で深淵な思想に、現代を代表する仏教研究者が挑む画期的な良寛論。
内容説明
沙門良寛の根底にあった仏教とは。子どもらと戯れ、里人と親しく交わり、自らを「大愚」と称して和歌、漢詩、書道に傑出した作品を残した稀代の禅僧。禅思想、『法華経』解釈、浄土教思想、空海および密教への理解…。良寛の深淵な思想に、現代を代表する仏教研究者が挑む画期的な良寛論。
目次
第1部(良寛の出家と修行1―出家および円通寺での修行について;良寛の出家と修行2―行脚への出立から帰郷まで;良寛の仏道と生活―五合庵以後の生活の状況;良寛の詩境・禅境―良寛の漢詩と禅の背景)
第2部(良寛の『法華経』観1―『法華経』と道元・良寛;良寛の『法華経』観2―『法華讃』における道元の影響;良寛の『法華経』観3―『法華讃』に見る良寛の禅思想)
第3部(良寛の浄土教―良寛の浄土思想とその特質;良寛と密教―良寛と空海との関係を探る)
著者等紹介
竹村牧男[タケムラマキオ]
1948年東京生まれ。1971年東京大学文学部卒業、75年同大学院印度哲学専修博士課程中退。三重大学助教授、筑波大学教授、東洋大学教授、東洋大学学長を歴任。東洋大学名誉教授。専門は仏教学、宗教哲学。唯識思想研究で博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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