痛みの“東北”論―記憶が歴史に変わるとき

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痛みの“東北”論―記憶が歴史に変わるとき

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  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791776368
  • NDC分類 212
  • Cコード C0030

出版社内容情報

歴史をひもとき東北論を更新する画期の書
「東北」からつむがれる問いは、時空をこえて、災害とともに生活をおくるひとびととそれぞれの暮らしの実践をもって思考するものである。南三陸に生きながら、石牟礼道子や森崎和江の声を聞き、また現在まで続く差別や痛みに向き合いながら、また震災後を生きのびるひとびとのなかに分け入っていく。〈東北〉から問いなおす、歴史の声のかたち。

内容説明

三陸の漁師たちの声、「外国人花嫁」たちの声、そして石牟礼道子や宮沢賢治、森崎和江らの声が響き合い、時空を超えて“東北”の実相を浮かび上がらせる。東日本大震災の直後から今に至る軌跡が綴られる、歴史の声のかたち。

目次

南三陸“感情島”
南三陸“感情島”―海と生きる
“東北”が、はじまりの場所になればいい
ポスト311課題先進地から考える、もうひとつの社会構想
水俣を継承する“東北”へ
“転生”するブドリ
生産ナショナリズム以後と“呪われた部分”
精神の離散と祈り
苦海浄土と三月一一日の祈り
自感する宇宙
明日なき“世界”―つぎつぎとなりゆく犠牲
東日本大震災からの一〇年目 そして、関東大震災から九八年目に
共時的記憶の“世界”
女性視点から考える“三陸世界”
“三陸世界”に生きるということを学ぶ
日本型複合差別‐試論―核をめぐるインターセクショナリティ
無名の思想―森崎和江のさいはて
水俣病事件一〇〇年目に、“東北”から

著者等紹介

山内明美[ヤマウチアケミ]
1976年、宮城県南三陸町生まれ。宮城教育大学教育学部准教授。専攻は歴史社会学、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tom

6
2024年3月刊。2011年3月から2024年にかけて、雑誌等に掲載されたエッセイや論考の集成。いきなり「はじめに」で震災直後の2011年3月中に宮城県知事・村井嘉浩が仙台市の朝鮮学校の補助金を打ち切ったということを知り、怒りで震える。宮城県南三陸町出身の著者は、震災から「復興」していく地元の姿を目にする。それはどこまでも「京(東京)」の立場からのお仕着せの復興であり、東北は植民地なのだということを思い知らされる。東北はかつて蝦夷の地であった。日本国に組み込まれて千年ちょっと。いつまで植民地は続くのか。2024/06/26

kentaro mori

3
名著『こども東北学』の著者による、あの日から各誌に書き連ねられてきた文集。<東北>を東北だけにとどめていてはいけない。考え続ける。⚫わたしは、<東北>という場所を、単に東北地方という地域を示す意味だけで使ってはこなかった。<東北>とは、向こう側に中央があり、そこへ人や食糧やエネルギーを供給する辺境の別名である。そうした意味では、沖縄や水俣へも根っこではつながっているという認識だ。開発や近代化が遅れたため、この<東北>をいつしか「周回遅れのトップランナー」だという認識もしていた。しかし、三月一一日は、まっ2024/03/31

菊田和弘

2
いかに東北が傷みつけられてきたか、その隠されていたものが東日本大震災で見える化したのだとよくわかった。私の故郷も東北にあります。知らず知らず「抑圧」を受けていたことも。一つずつ、言語化し、共有することで、一つずつ、生きやすくなっていく。その飛地を広げていくこと。その試みの一つとしての本だと思います。2025/03/29

takao

2
ふむ2024/09/04

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