出版社内容情報
20世紀の思想に大きな影響を与えた哲学者が展開した、 圧巻の生の哲学
自由なる「精神」の実在を説く「フランス・スピリチュアリスム」の潮流のただ中にありながらも、ベルクソンは従来の概念を組み換え、問題をずらし、独特の思想へと進んでいく。彼が擁護する「精神」、そしてその「自由」とは何か。ベルクソンは「精神」にいかなる「場所」を与えたのか。十九世紀以後のフランス哲学の展開を背景にしての読解、そしてさまざまな哲学者との対話を通じて、ベルクソン哲学の隠された相貌を新たに描き出す。
内容説明
20世紀の思想に大きな影響を与えた哲学者が展開した、圧巻の生の哲学。自由なる「精神」の実在を説く「フランス・スピリチュアリスム」の潮流のただ中にありながらも、ベルクソンは従来の概念を組み換え、問題をずらし、独特の思想へと進んでいく。彼が擁護する「精神」、そしてその「自由」とは何か。ベルクソンは「精神」にいかなる「場所」を与えたのか。19世紀以後のフランス哲学の展開を背景にしての読解、そしてさまざまな哲学者との対話を通じて、ベルクソン哲学の隠された相貌を新たに描き出す。
目次
1 フランス・スピリチュアリスムの諸相(思考と動くもの―ラヴェッソンとベルクソン;J.S.ミルとフランス・スピリチュアリスム;ラシュリエと「フランス・イデアリスム」の形成)
2 ベルクソン的「精神」とその場所(精神の場所―エピステモロジーとスピリチュアリスムとの間で;自発性を飼い馴らす;ベルクソンにおける行為と認識―一つの素描)
3 さらなる展開のために(スピノザとベルクソン―“実在の思惟”をめぐって;フッサールとベルクソン―二つの「幾何学の起源」)
著者等紹介
杉山直樹[スギヤマナオキ]
1964年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、学習院大学教授。専門は、フランス哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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