臨床のフリコラージュ―心の支援の現在地

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791776016
  • NDC分類 146.04
  • Cコード C0011

出版社内容情報

振り子のように揺れつづける心の学問。
原理主義なきブリコラージュの思想が臨床の可能性をひらく!
社会の風を受けて、心をめぐる理論も極と極のあいだを揺れ動く。
そのどちらにも振り切れることなく、一人ひとりの心をそれぞれの仕方でケアするために--。
互いに最良の理解者を得た二人の臨床家が、縦横無尽に語り尽くす。

内容説明

振り子のように揺れつづける心の学問。原理主義なきありあわせの思想が臨床の可能性をひらく!社会の風を受けて、心をめぐる理論も極と極のあいだを揺れ動く。そのどちらにも振り切れることなく、一人ひとりの心をそれぞれの仕方がケアするために―。互いに最良の理解者を得た二人の臨床家が、縦横無尽に語り尽くす。

目次

第1章 臨床と学問―現在地を俯瞰する(Zoomカウンセリングの現場から;コロナ時代の共同性/親密性 ほか)
第2章 文化と臨床―箴言とエッセイに宿る知(統合失調症の時代と「寛解過程論」;エッセイというスタイル―臨床の知としての ほか)
第3章 臨床と物語―聞くこと、読むこと、書くこと(物語ることの揺らぎと脱臼;『黄色い家』と時制の問題 ほか)
第4章 社会と臨床―専門性と素人性の振り子(「ふつうの相談」化する社会;心理学と文化の開係史 ほか)

著者等紹介

斎藤環[サイトウタマキ]
1961年岩手県生まれ。精神科医。筑波大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。現在、筑波大学社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、精神療法

東畑開人[トウハタカイト]
1983年東京都生まれ。臨床心理士。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。現在、白金高輪カウンセリングルーム主宰。専門は臨床心理学、精神分析、医療人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

55
【メンタルヘルス界隈にはトレンドがある。それは催眠術師の振り子のように揺れ続けてきた】うにさんに本書を教えられ――。精神科医と臨床心理士が、縦横無尽に語り尽くした書。『現代思想』掲載等を単行本化。フリコラージュとは、揺れる振り子の上でブリコラージュに励むこと。命名は、あの白石氏。東畑は、<僕は自由気ままに、なんの遠慮もなく、心の臨床オタクを丸出しにしてこの対談に没頭した。なぜなら、対談相手である斎藤環さんが、僕なんかよりもずっと年季が入り、比べものにならないくらい気合が入ったガチオタクだったから>と。⇒2024/03/19

ころこ

49
タイトルをよく見ると、ブリコラージュではなくフリコラージュになっている。これは「振り子」ラージュということで、二項対立を脱するための振り子でありブリコラージュなのだ。第1章では深層と表層、この二項対立は精神分析と認知行動療法に、背景を個人症候群と普遍症候群、在野とアカデミズムと理解する。尚、ODは斉藤によれば、抑圧的な精神分析の批判から推進している文脈を考えると表層(後者)になる。前者を批判するための後者だが、エビデンス至上主義の悪しき風潮も指摘されている。第2章は中井久夫論で、診断(発症)と治療、素人性2023/12/23

ケー

8
個人的には強い衝撃を受けた作品。 中井久夫、オープンダイアローグ、当事者研究、、、 多岐にわたるトピックスを巡る精神科医と臨床心理士の対話。 読む前はライトな内容かと勝手に先入観を抱いていたけれど、読むといい意味で期待を裏切られた。2024/01/21

7
あー、面白い。学生時代に崇拝するようにして読んだ中井久夫(中井久夫を神格化するなと、同氏の死後の寄稿で、斎藤環は繰り返し書くね)。同氏によるサリヴァンの翻訳。最近小川洋子を通して苦手感を克服した河合隼雄(物語主義への同族忌避か?)。言葉作りの斬新さと感性のぶっ飛び方に、理解できないまま読んだ神田橋條治。札幌の読書会で読んだ「居るつら」から全て読破中の東畑開人。温泉ラカン合宿で読んだ斎藤環。本書は、私も辿ってきた道を、遥かに洗練された濃度で語り、解釈し、つむぎ直したり再構築を試みたりして来るのだった。2023/12/09

青猫ノラ

6
オタクがガチオタクと出会う。そんな風に始まった二人の対話は、知の巨人たちの論理と好奇心の応酬でした。読書好きは、「第三章 臨床と物語」が面白いかもしれない。村上春樹さんの作品と川上美映子さんの『黄色い家』の違いについて、臨床心理学や精神分析の立場から論じています。物語を理解し、表現する言葉の幅を広げてくれる対談です。2024/01/29

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