出版社内容情報
もし先生がいなかったら、いまの私はなかった。だが、どうして私には先生が必要だったのだろうか。いや、そもそも、探究者は、どうして先生を必要とするのか。
先を歩んだ知者から〈問い〉を受け渡され、その一部を引き継ぐこと。そのありようと内実を明晰な筆致で書き記した、ユニークな知の探究書。大澤社会学のルーツ。
【目次】見田宗介/中井久夫/磯崎新/中村哲/吉本隆明/中上健次/親鸞/織田信長/ドストエフスキー/ベネディクト・アンダーソン/ハンナ・アーレント/マックス・ヴェーバー/ジャン=ジャック・ルソー/ヴァルター・ベンヤミン/ミヒャエル・エンデ
内容説明
もし先生がいなかったら、いまの私はなかった。だが、どうして私には先生が必要だったのだろうか。いや、そもそも、探究者は、どうして先生を必要とするのか。先を歩んだ知者から“問い”を受け渡され、その一部を引き継ぐこと。そのありようと内実を明晰な筆致で書き記した、ユニークな知の探究書。大澤社会学のルーツ。
目次
1(見田宗介)
2(中井久夫―リゾームではなくオリヅルラン 社会学者はなぜ中井久夫を読んできたのか;磯崎新―理不尽な生成の場;中村哲―積極的中立の提案 ほか)
3(ドストエフスキー―ドストエフスキーの二つにして一つのテーマ 神と金;ベネディクト・アンダーソン―文化の換喩的翻訳者;ハンナ・アーレント―日本人はあの「革命」の敗者に共感している 明治維新再考 ほか)
著者等紹介
大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年、長野県松本市生まれ。社会学者。東京大学文学部卒業。同大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。1988年、『行為の代数学』(青土社)において独自のシステム論を展開し、社会学界に大きな影響を与える。その後も数々の著作を発表、2007年に『ナショナリズムの由来』(講談社)で第61回毎日出版文化賞を受賞、2015年に『自由という牢獄―責任・公共性・資本主義』(岩波書店)で第3回河合隼雄学芸賞を受賞。2010年より個人思想誌『THINKING「O」』を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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