出版社内容情報
星と対話し、大海原で道を見出す。
ハワイ人のルーツを解き明かし、ハワイ社会を変えた、航海カヌー大冒険の記録。英雄ナイノア・トンプソンの人生をたどり、口承でのみ伝わってきた技法を詳細に分析した類のない名著、待望の復刊。解説=石川直樹
内容説明
星と対話し、大海原で道を見出す。ハワイ人のルーツを解き明かし、ハワイ社会を変えた、航海カヌー大冒険の記録。英雄ナイノア・トンプソンの人生をたどり、口承でのみ伝わってきた技法を詳細に分析した類のない名著、待望の復刊。
目次
収斂―一人の若者がプラネタリウムに現れる
はじまりの神話―星々は島の在処を指し示している
ポリネシア、水の世界―最初のハワイ人は何処から如何にしてやって来たのだろうか
一九七六年、タヒチ―古代の航海カヌーが復活する
ケアライカヒキ―若者は失われた祖先の航法術の再興を決意する
希望、そして烈風―最初の挑戦は失敗に終わり、一人の英雄の命が失われる
夜空の道標―新たな「星の羅針盤」が誕生する
星あかりの旅路―若者はプラネタリウムで「星の羅針盤」の試験を行う
二つのやり方―若者はミクロネシアに住む航法術の名人を訪ねる
靄の中―若者は波を読み取るわざを磨く
胎動―再びの挑戦に向け、人々は集結する
シンガポール・スウィング―名人の人となりを知る
戦略―若者は独自の航法術を完成させる
試練―船団は思わぬ苦難に遭遇する
風待ち―旅立ちの準備は整い、後は風を待つだけとなる
荒天―船団は嵐を乗り越えて進む
平穏―嵐は去り、順調な航海の日々が続く
赤道無風帯を越えて―クルーは船上で思い思いの時を過ごす
南半球へ―若者は殆ど眠らないままに船を導き続ける
停滞―予想外の凪にクルーは苛立ちを募らせる〔ほか〕
著者等紹介
クセルク,ウィル[クセルク,ウィル] [Kyselka,Will]
地質学者。ハワイ大学カリキュラム・リサーチ・アンド・デヴェロップメント・グループの教授として、ハワイ大学付属実験学校ホノルル校にて様々な教育実践に携わった。1980年、ホクレア号の伴走船「イシュカ」に乗り込み、この画期的な航海を詳細にリポートしたのが本書である
加藤晃生[カトウコウセイ]
翻訳家・コンサルタント。1971年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(比較文明学)。専門は音楽社会学、地域社会学、障害社会学、美術芸術学。大学卒業後、株式会社ピーアンドピー(現在のパーソルキャリア)にて採用、研修、マーケティングを担当。その後、大学講師を経て2013年より社会学をベースとした事業開発コンサルタントとして活動
石川直樹[イシカワナオキ]
写真家。1977年東京都渋谷区生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。