出版社内容情報
超マクロから超ミクロまで、気鋭の政治学者による、異彩を放つ新しい政治学の誕生
太陽も地球も海藻も土も出てこない社会科学に何が欠けているのか、最も真剣に思考してきたのが著者である。「センス・オブ・ワンダー」を呼び覚まそうとする平和学がここにある。―――小川有美(立教大学法学部教授)
人間中心的な発想を徹底的に見直し、人間とノン・ヒューマンとの関係をどこまでもフラットなものとして捉え直す。本書は、これまでの政治学・国際関係論への根本的な挑戦である。―――田村哲樹(名古屋大学大学院法学研究科教授)
内容説明
超マクロから超ミクロまで、気鋭の政治学者による、異彩を放つ新しい政治学の誕生。
目次
序章 「人新世」の政治的リアリズム―惑星思考の鍵を握る人智圏と感受性
第1部 「人新世」の惑星政治学(惑星政治とは何か―人新世時代の脱人間中心主義に向けて;国際政治学はマテリアル・ターンの真意を受けとめられるか?―多重終焉の黄昏の中で;領土と主権に関する政治理論上の一考察―暴力、人民、国連をめぐるアポリアに抗して;石油から見る惑星限界の系譜学―ヒトとモノによる世界秩序)
第2部 ノン・ヒューマンと共に生きる―生命の序列化を超えて(構造的暴力論から「緩慢な暴力」論へ―惑星平和学に向けた時空認識の刷新に向けて;ノン・ヒューマンとのデモクラシー序説―ヒトの声だけを拾えば済む時代の終焉へ;脱人間中心のガイア政治―リスクとしての人間とポストSDGsへ;人新世のアナーキカル・ソサイエティ―ノン・ヒューマンとの戦争論として読み解く「持続可能な開発目標」;ノン・ヒューマン(と)の平和とは何か―近代法体系の内破と新たな法体系の生成へ)
著者等紹介
前田幸男[マエダユキオ]
1974年、神戸市生まれ。創価大学法学部教授。専門は政治学・国際関係論、平和学。創価大学文学部卒業後、2010年に国際基督教大学で博士(学術)号取得。同大学社会科学研究所助手、大阪経済法科大学法学部准教授を経て、現職。学際的な視点で「惑星政治学」の構築に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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