出版社内容情報
小さな蚊が人類史に及ぼした大きな影響
世界中には110兆匹の蚊が生息し、毎年83万人が蚊が媒介する病気により命を落としている。蚊の存在は、はるか昔より人類史に大きな影響を与えてきた。ジントニック、スターバックス、ローマ教皇、スコットランド、南北戦争などに蚊の存在がどう影響したのか…?この耳障りで不快な虫が人類の歴史に与えたインパクトを明らかにする、気鋭の力作。
内容説明
この小さな生き物が人類史に及ぼした大きな影響。現在世界には110兆匹の蚊が生息し、毎年83万人が蚊が媒介する病気により命を落としている。蚊は、はるか昔より歴史の裏で暗躍してきた。教皇制の維持、スコットランド併合、ジン・トニックの流行、南北戦争の勝敗、スターバックスの成功…。この耳障りで不快な虫が人類の歴史に与えたインパクトを明らかにする、気鋭の力作。
目次
第1章 蚊がもたらす有毒な双生児―マラリアと黄熱
第2章 適者生存―熱の悪霊、フットボール、鎌状赤血球のセーフティ
第3章 ハマダラカ将軍―アテネからアレクサンドロスまで
第4章 蚊軍団―ローマ帝国の興亡
第5章 悔い改めない強情な蚊たち―宗教危機と十字軍
第6章 蚊軍団―チンギス・ハーンとモンゴル帝国
第7章 コロンブス交換―蚊とグローバル・ヴィレッジ
第8章 偶然の征服者―アフリカ人奴隷制度と蚊が米大陸に加わる
第9章 順化―蚊の環境、神話、アメリカの種
第10章 国家におけるならず者たち―蚊と英国の拡大
第11章 疾病という試験―植民地戦争と新たな世界秩序
第12章 不可譲の刺咬―アメリカ独立戦争
第13章 蚊の傭兵たち―解放戦争と南北アメリカの発展
第14章 「明白な天命」と蚊―綿花、奴隷制度、メキシコ、米国南部
第15章 自然界からの不吉な使い―南北戦争
第16章 蚊の正体を暴く―疾病と帝国主義
第17章 こちらがアンだ、君にとても会いたがっている―第二次世界大戦、ドクター・スース、DDT
第18章 沈黙の春とスーパーバグ―蚊の復活
第19章 今日の蚊と蚊媒介感染症―絶滅の入り口?
著者等紹介
ワインガード,ティモシー[ワインガード,ティモシー] [Winegard,Timothy C.]
オックスフォード大学で歴史学を専攻して博士号を取得。現在、コロラド州グランド・ジャンクションにあるコロラド・メサ大学で歴史学と政治学を教えている。カナダと英国の陸軍で将校としての服務経験を持つ。これまでに世界各国で、軍事史と先住民族研究の分野における4冊の著書が発売されている
大津祥子[オオツショウコ]
津田塾大学国際関係学科(フランス政治史専攻)卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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