出版社内容情報
動物たちの夢と意識の内面に迫る
人間以外の動物の夢の内容は、覚醒時の生存行動を整えるために非常に理路整然としていることが分かってきた。本書は動物が人間よりも効率的に夢を利用していることや、その内面生活が想像以上に豊かさであることを明らかにし、動物の認知能力の高さから動物に対する倫理と権利を認める必要性までを主張する。
目次
はじめに 眠りの最前線
第1章 動物の夢の科学
第2章 動物の夢と意識
第3章 想像力の動物学
第4章 動物の意識の価値
エピローグ 動物という主体、世界を築き上げる者
著者等紹介
ピーニャ=グズマン,デイヴィッド[ピーニャグズマン,デイヴィッド] [Pe〓a‐Guzm´an,David M.]
サンフランシスコ州立大学の人文科学准教授。動物学、意識の理論、科学史が専門
西尾義人[ニシオヨシヒト]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えんじ
1
サイエンスライターの森山氏が取り上げていたので、読みました。同種のものに魚は痛みを感じるかという本がありますが、こちらはたびたび哲学を持ち出し、そちらからもアプローチしつつ、動物が夢を見るかをチェックしていく。自分には中盤・手術された後、夢遊病者のような行動をとる動物の話で結論は出ていると見えましたが、その後も客観視できるかどうかが重要ではないかなどのチェックが入ります。動物の意識とはどういうものなのかという仕組みも入っていて興味深い。2024/04/13
げんさん
1
キンカチョウは、起きているときに声を出して練習することだけでなく、眠っているときに声を出さずに心のなかでリハーサルをすることによっても、歌を学習しているのだと結論づけた。夢も成長を促す。2023/08/15