出版社内容情報
国語からみた「ことば」の現在地
教育改革は暴走する。「教科日本語」の出現、新学習指導要領や共通テストの導入、「論理国語」と「文学国語」という分断、学校現場の疲弊……現場に立つ文学者が描く教育における「ことば」の危機。「ことば」に関心を寄せるすべてのひとへ。
内容説明
国語からみた「ことば」の現在地。教育改革は暴走する。「教科日本語」の出現、新学習指導要領や共通テストの導入、「論理国語」と「文学国語」という分断、学校現場の疲弊…現場に立つ文学者が描く教育における「ことば」の危機。「ことば」に関心を寄せるすべてのひとへ。
目次
序章 国語の“曖昧さ”に固執する
第1部 暴走する教育改革―何が起きているのか(「国語」改革における多様性の排除―教材アンソロジーの意義;教科書が読めない学者たち;新指導要領を「先取り」したテストに正当性はあるか ほか)
第2部 差異と反復―歴史をふりかえる(文章を読むこと・表わすこと―日常のことばと学校のことばの回路;教材の多様化と文学主義の解体;国文学ナショナリズムと「危機」の言説 ほか)
第3部 論理と文学は対義語ではない―ことばをめぐる危機(「読むこと」がなぜ批判されるのか―「国語」から「日本語」の教育へ;「文学国語」は「論理国語」を包摂する―新「学習指導要領」のリニューアル;「言文一致」運動と文学の役割―大塚英志『文学国語入門』を入り口に ほか)
著者等紹介
紅野謙介[コウノケンスケ]
1956年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。麻布中学校・高等学校教諭を経て、日本大学文理学部特任教授。専攻は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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