出版社内容情報
「人間の意識はすべて計算可能である」――そんなわけない。
遭遇したことのない、予想できない、未知なるものにつねに開かれた、際限なき世界に生きるということはどういうことか。ダンス、メタバース、クイズ番組、ホラー映画……身近なクリエイティビティの生まれる場所に宿る知にアプローチする、「天然知能」の新展開。
内容説明
「人間の意識はすべて計算可能である」―そんなわけない。遭遇したことのない、予想できない、未知なるものにつねに開かれた、際限なき世界に生きるということはどういうことか。ダンス、メタバース、クイズ番組、ホラー映画…身近なクリエイティビティの生まれる場所に宿る知にアプローチする、「天然知能」の新展開。
目次
第1部(ダサカッコワルイ・ダンスという創造=脱創造;クイズ番組のドラァグ・クイーン的解体;共創と共生 天然知能で読み解く『共生学宣言』)
第2部(「わたし」に向かって一般化される量子コンピューティング;全体という不在;圏論の展開から、あるいは脱圏論への転回)
第3部(『リング』という希望;メタバース=宙吊りにされた意識モデル;「砂山/砂粒集合体」トラウマを生きる真生粘菌 ほか)
著者等紹介
郡司ペギオ幸夫[グンジペギオユキオ]
1959年生まれ。東北大学理学部卒業。同大学大学院理学研究科博士後期課程修了。理学博士。現在、早稲田大学基幹理工学部・表現工学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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宇宙猫
13
挫折。何を言っているのかさっぱり分からない。2024/03/27
袖崎いたる
3
学生の頃に他者と異者ということばを使った文章を読んでさっぱり理解できなかったものだけど、郡司さんが執拗に取りあげる外部と外側の区分によって啓蒙された。入不二基義がクオリアをアレフ視していたのが印象的だったけれど、そうした含みを郡司さんも持ち合わせていて、絶対ミスするマッチングシステムのイメージによって説かれている。書名になっているのはメタバース=意識モデルの論文内容に由来しているが、そこにある身体フレームとゲーム体験との重ね合わせは見事。ダブルパラドクス=トラウマの話はまた消化不良。数式モデルはお手上げ。2024/05/07
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