出版社内容情報
型にはめれば分かりやすい。でも、型にはめなければもっと深く分かる!
変えられない筋書きも、捉え直してみせる。アクション、ホラー、時代劇、アニメ……。フェミニズムが鋭く批判する家父長制の文脈だけでは語りきれない、女性キャラクターの自発性をどのように取り出せるのか。白雪姫もシンデレラも好きだったあなたへ送る、異色のフェミニズム批評。
内容説明
映画は「女性を描けない」のか?型にはめれば分かりやすい。でも、型にはめなければもっと深く分かる!変えられない筋書きも、捉え直してみせる。アクション、ホラー、時代劇、アニメ…。フェミニズムが鋭く批判する家父長制の文脈だけでは語りきれない、女性キャラクターの自発性をどのように取り出せるのか。白雪姫もシンデレラも好きだったあなたへ送る、異色のフェミニズム批評。
目次
1 魅惑の家父長制(大階段上のイモータン・ジョー―『マッドマックス怒りのデス・ロード』、ヒエラルキーと革命;「代行」する王=息子としてのバーフバリ―女性の望みをかなえる家父長制)
2 黒澤明と逆らう女たち(真砂サバイバル―『羅生門』における「ぐじぐじしたお芝居」とその放棄;姫とホモソーシャル―『隠し砦の三悪人』における「悪」への抵抗)
3 内田吐夢の「反戦」(悔恨の舟―内田吐夢監督作品の高倉健;淡島千景のまなざし―「反・時代劇映画」的ヒロインの「フェミニズム」)
4 フェミニズムとホラー(恐怖のフェミニズム―「ポストフェミニズム」ホラー映画論;破壊神創造―二一世紀のクエンティン・タランティーノ監督作品における「フェミニズムへのフェティシズム」)
5 アニメキャラの破格の魅力(美しい悪魔の妹たち―『太陽の王子ホルスの大冒険』にみる戦後日本人形劇史とアニメーション史の交錯;孤高のナウシカ、「ポンコツ」のハウル―規格外の個性と関係性)
著者等紹介
鷲谷花[ワシタニハナ]
1974年東京都生まれ。映画研究者。筑波大学大学院文芸・言語研究科博士課程修了。専門は映画学、日本映像文化史。主に近現代日本の社会運動と映像メディアとの関連について研究を行い、近年は昭和期の幻灯(スライド)に関連する資料発掘と上映活動にも取り組んでいる。雑誌『ユリイカ』等に映画批評を多数寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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