出版社内容情報
先住民の視点で初めて語られたアメリカの歴史
歴史家であり活動家でもある著者が、初めて先住民の視点から米国の歴史を語り、米国の建国神話に異議を唱え、先住民に対する政策がいかに植民地主義的で、本来の住民の領土を奪い、彼らを追い出したり排除したりするためのものであったかを明らかにする。本書は、先住民とアメリカの現在を理解する上で重要かつ不可欠な資料となっている。
内容説明
現在のアメリカ合衆国には、連邦政府に認められた500以上の先住民族居住区があり、かつてこの地に住んでいた1500万人の先住民族の子孫である約300万人が暮らしている。しかしアメリカの植民地政策が何世紀にもわたって行ってきた先住民に対するジェノサイドは、ほとんど歴史に残されていない。歴史家であり活動家でもある著者が、初めて先住民の視点から米国の歴史を語り、先住民に対する政策がいかに植民地主義的であったのかを、また現在のアメリカの帝国主義の起源がそこにあることも明らかにする。
目次
トウモロコシを追う
征服の文化
契約のカルト
血塗られた足跡
ネーションの誕生
モヒカンの最後とアンドリュー・ジャクソンの白い共和国
海から輝ける海へ
「インディアン・カントリー」
合衆国の勝利主義と平時の植民地主義
ゴースト・ダンスの予言「ネーションがやってくる」
発見の教義
結論―合衆国の未来
著者等紹介
ダンバー=オルティス,ロクサーヌ[ダンバーオルティス,ロクサーヌ] [Dunbar‐Ortiz,Roxanne]
歴史家。カリフォルニア大学ロサンゼルス校で歴史学の博士号を取得した後、カリフォルニア州立大学ヘイワード校に新設されたネイティブ・アメリカン研究プログラムで教鞭をとり、エスニック研究学科と女性研究学科の設立にも貢献した。1977年に出版された『The Great Sioux Nation』は、ジュネーブの国連本部で開催されたアメリカ大陸の先住民に関する初の国際会議の基本文書となった。彼女は40年以上にわたって国際的な先住民運動に参加し、国内外の社会正義の問題に生涯をかけて取り組んで来たことでも知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。