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出版社内容情報
「芸は一流、人気は二流、ギャラは三流、恵まれない天才、上岡龍太郎です」
ラジオ、漫談、上岡流講談、演劇、テレビ……上岡龍太郎の〈芸〉とはいったいなんだったのか。上岡龍太郎自身をはじめ現場関係者の証言から描きだす一代かぎりの話芸の真髄。上岡龍太郎が畏敬した西條凡児、桂米朝についてのインタビューを新たに再録した決定版。上岡龍太郎氏による「ご挨拶」収録。上岡流講談「ロミオとジュリエット」音源QRコード付き。
内容説明
ラジオ、漫談、上岡流講談、演劇、テレビ…上岡龍太郎の“芸”とはいったいなんだったのか。上岡龍太郎自身をはじめ現場関係者の証言から描きだす一代かぎりの話芸の真髄。上岡龍太郎が畏敬した西條凡児、桂米朝についてのインタビューを新たに再録した決定版。
目次
第1章 上岡龍太郎のラジオ芸
第2章 漫談
第3章 上岡流講談
第4章 「上岡龍太郎劇団」「変化座」公演
第5章 サンケイホール「上岡龍太郎独演会」
第6章 テレビにおける話術
終章
増補 上岡龍太郎が語る、西條凡児と桂米朝
著者等紹介
戸田学[トダマナブ]
1963年、大阪府堺市生まれ。2004年、よみうりテレビ「第33回上方お笑い大賞・秋田實賞」受賞。現在は映画や芸能を中心にした著述で活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本かくよ・よむよ
3
私の中では司会者としてのイメージが強いが、理路整然と淀みなく話す姿が懐かしく、話芸という言葉が最も似合う芸人だったと今でも思う。公演時の速記などもあり、あの語り口がどこからか聞こえてくような楽しい読書体験だった。2023/07/08
sheep book
1
上岡龍太郎さんの話芸を記録しておこうとした作者に感謝です。笑かすだけが話芸ではありません。話芸への挑戦の記録です。2023/10/13
西村章
1
上岡龍太郎氏と周辺関係者への膨大な取材を通じて、この人の天才的な話芸を〈ラジオ芸〉〈漫談〉〈講談〉〈演劇〉「テレビ芸」という切り口から読み解いていこうとするアプローチは、まっとうでありながらも非常に新鮮で、とても読み応えがありました。上岡流講談「ロミオとジュリエット」「無法松の一生」「長谷川伸の世界」の口演速記と、西條凡児、桂米朝に関するロングインタビューが収録されているのもよい。2024/03/17
西之助
1
引退してもう20年以上も経った事に少し驚いた。自分は 読売テレビの「パペポTV」やラジオ大阪「歌って笑ってドンドコドン」で育った世代。その事について書かれた部分は大変面白かった。2022/06/24
yoyogi kazuo
0
2000年に引退したのも知らなかった。彼の話芸にふさわしい正当な評価を受けないまま終わった、というこの本の指摘に深く頷いた。 上岡は、いつまでもテレビに執着して老醜を晒し続けている<ビッグスリー>とやらとは全然違って、58歳でスッパリと引退した。その引き際の見事さだけでも、たいした芸人だったと思う。この本の付録には、彼が「ロミオとジュリエット」を独り語りした演目の音声データがついていて、フリートークとはまた違った話芸の片鱗が伺える。2022/08/31