出版社内容情報
ジュディス・バトラーの『ジェンダー・トラブル』と、田中美津の「とり乱し」を架橋する、理論と実践の両面からの試み。
フェミニズムの歴史とは、「私たちとは誰なのか」を批判的に問うてきた歴史でもある。フェミニストとして語るあなたとは誰なのか。その語りはどんな場所からなされているのか。その語りからは誰が排除されているのか。「私たちが共にあること」はいかにして可能なのか。フェミニズムはもちろん一枚岩ではない。それでも、私にとってのフェミニズムとは、自己の、そして他者の〈トラブル〉に直面しながらその声に応答しようとしてきたフェミニズムである。
内容説明
フェミニズムの歴史とは、「私たちとは誰なのか」を批判的に問うてきた歴史でもある。フェミニストとして語るあなたとは誰なのか。その語りはどんな場所からなされているのか。その語りからは誰が排除されているのか。「私たちが共にあること」はいかにして可能なのか。フェミニズムはもちろん一枚岩ではない。それでも、私にとってのフェミニズムとは、自己の、そして他者の“トラブル”に直面しながらその声に応答しようとしてきたフェミニズムである。ジュディス・バトラーの『ジェンダー・トラブル』と、田中美津の「とり乱し」を架橋する、理論と実践の両面からの試み。
目次
第1部 “トラブル”の哲学(トラブルに未来はあるのか?;いまだ実現されていないもの;実存とトラブル)
第2部 “とり乱し”のフェミニズム(「とり乱させない抑圧」に抗して―ジュディス・バトラーと田中美津;インターセクショナル・フェミニズムから/へ;とり乱しを引き受けること;「フェミニズム」に賭けられているもの)
著者等紹介
藤高和輝[フジタカカズキ]
1986年大阪府生まれ。大阪大学人間科学部卒業、同大学院人間科学研究科博士後期課程修了。同研究科助教を経て、京都産業大学文化学部助教。専門は現代思想、フェミニズム、クィア理論、トランスジェンダー理論。ジュディス・バトラーの思想を研究の中心に据える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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