“トラブル”としてのフェミニズム―「とり乱させない抑圧」に抗して

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  • サイズ 46判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791774432
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0010

出版社内容情報

ジュディス・バトラーの『ジェンダー・トラブル』と、田中美津の「とり乱し」を架橋する、理論と実践の両面からの試み。
フェミニズムの歴史とは、「私たちとは誰なのか」を批判的に問うてきた歴史でもある。フェミニストとして語るあなたとは誰なのか。その語りはどんな場所からなされているのか。その語りからは誰が排除されているのか。「私たちが共にあること」はいかにして可能なのか。フェミニズムはもちろん一枚岩ではない。それでも、私にとってのフェミニズムとは、自己の、そして他者の〈トラブル〉に直面しながらその声に応答しようとしてきたフェミニズムである。

内容説明

フェミニズムの歴史とは、「私たちとは誰なのか」を批判的に問うてきた歴史でもある。フェミニストとして語るあなたとは誰なのか。その語りはどんな場所からなされているのか。その語りからは誰が排除されているのか。「私たちが共にあること」はいかにして可能なのか。フェミニズムはもちろん一枚岩ではない。それでも、私にとってのフェミニズムとは、自己の、そして他者の“トラブル”に直面しながらその声に応答しようとしてきたフェミニズムである。ジュディス・バトラーの『ジェンダー・トラブル』と、田中美津の「とり乱し」を架橋する、理論と実践の両面からの試み。

目次

第1部 “トラブル”の哲学(トラブルに未来はあるのか?;いまだ実現されていないもの;実存とトラブル)
第2部 “とり乱し”のフェミニズム(「とり乱させない抑圧」に抗して―ジュディス・バトラーと田中美津;インターセクショナル・フェミニズムから/へ;とり乱しを引き受けること;「フェミニズム」に賭けられているもの)

著者等紹介

藤高和輝[フジタカカズキ]
1986年大阪府生まれ。大阪大学人間科学部卒業、同大学院人間科学研究科博士後期課程修了。同研究科助教を経て、京都産業大学文化学部助教。専門は現代思想、フェミニズム、クィア理論、トランスジェンダー理論。ジュディス・バトラーの思想を研究の中心に据える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カモメ

4
ジュディス・バトラーの言う「トラブル」への理解が深まる。現実から「否定」ではなく「抹消」されている人がいる。普遍は承認であるという点で普遍ではない。そのように、枠組みから排除された者たちがいまだ実現されていないものを体を張って声を上げる時「トラブル」という形を取らざるを得なくなるのだ。「実存する」とは服従するわけではない。私が選んだわけではないもの、その生の条件と闘うことがトラブルなのだそう。2022/07/06

Bevel

3
人権に訴えることそのものに、普遍的規範とトラブルとしての個別の矛盾がある。理解不能なトラブルに向き合うことで、共鳴し社会をかきみだすトラブルの生産者になるという感じ。もう少し文量欲しかったけれど、反トランス運動に対して、トランス・フェミニズムの考古学をやってみるという抵抗の仕方がよい感じ。あと「違和連続体」の話が面白かった。著者自身のトラブルとしての、男性性のゆらぎみたいな文章によく出会うので、そういうもんなのかしらという気になる。2022/03/17

pushuca

2
守備範囲の広い本である。ジュディス・バトラーと田中美津を繋ぐものとして、とり乱させない抑圧が語られ、果ては男性学からインターセクしょティーまでもが俎上に乗せられる。だが書き方は散漫ではない。アイデンティティーを権力に迎合するのではない形で引き受けるにはどうしたら良いのかが丁寧に論じられ、読後感は良い。難しくなく、奥の深い論述になっている。2022/12/20

cijimachang

2
分断を否定する/つながるために、わたしたちは生きているのに。7月8日の安倍元総理襲撃以降、あらゆる属性に対するあらゆる差別言説が増殖し続けていることが身を持って感じられる。わたしは疲弊してTwitterのアカウントを消したが、2020年の匿名はてなダイアリーが本書で参照されたことで、つい先日TLで共有した藤高さんのサラ・アーメッドの邦訳論考とも関連してその内容が思い出されて2年ぶりに再読し、今日はコメダ珈琲で嗚咽が堪えきれなかった。自身の不安も体験も、誰のそれをも否定せずとも──差別に抗することは出来る。2022/08/31

くろはる

2
「フェミニズムはトラブルであるーそれはトラブルのなかから生まれ、社会に対してトラブルを引き起こすのだから」 バトラーの若手研究者によるフェミニズム論。冒頭から挑戦的な感じ、好き。 リブの田中美津とクイアのジュディス・バトラー、どうつながる?2022/03/09

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