出版社内容情報
美術からみる、豊かで奇妙な中世の身体観
暗黒時代と思われがちな西洋中世だが、その身体観は豊かなものであった。奇妙に思える図像にも、当時最新の知見や思想が取り込まれていた。ヨーロッパからイスラーム世界まで、多くの美術作品と科学史・文化史の最新の知見から、人々が抱いていた身体観を明らかにする。図版多数。
内容説明
生まれてから死ぬまでの日々の生活を彩った道具や、人々の信仰や思念を映し出す美術品。これらは中世を生きた人々の世界観と息遣いを今に伝える。キリスト教世界だけでなく、イスラーム世界をも網羅する最新の研究から、中世人の生と死と日常を活写する。図版多数。サンデータイムズ「ヒストリーブック・オブ・ザ・イヤー」受賞作。
目次
序論―中世の身体
頭部
五感
皮膚
骨
心臓
血液
手
腹部
性器
足
未来の身体
著者等紹介
ハートネル,ジャック[ハートネル,ジャック] [Hartnell,Jack]
中世から近世初期のヨーロッパや中東地域において視覚的イメージで表現される文化を中心に研究。コロンビア大学、コートールド美術研究所、マックス・プランク科学史研究所、ヴィクトリア&アルバート博物館でのさまざまな役職を経て、現在、イースト・アングリア大学にて美術史を講じている。『中世の身体―生活・宗教・死』でサンデータイムズ「ヒストリーブック・オブ・ザ・イヤー」を受賞
飯原裕美[イイハラヒロミ]
津田塾大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。