出版社内容情報
私は仏教の国タイで僧修行をした。
僧の一日は、早朝から各戸を巡り歩き、お布施の食物を得る托鉢に始まる。そして227条の厳しい戒律に明け暮れる日々。気鋭の文化人類学者が、タイ・バンコクの僧院で、得度から還俗までの僧修行を実践――。得度の儀礼、僧の義務、僧の日常生活、仏教徒との交流、同僚僧との交友・・・。知られざる小乗仏教の実態をみずみずしい感性と文章で紡ぎあげる、感動のドキュメント。
目次
ピンタバート―托鉢
僧院の日常
僧になるまで
僧院を探す
ウパサンパダ―得度
僧の義務
「一時僧」制度
二人の僧
僧院の構造
ニーモン〔ほか〕
著者等紹介
青木保[アオキタモツ]
1938年生まれ。文化人類学者、東京大学名誉教授、元文化庁長官、前新国立美術館館長。著書に『儀礼の象徴性』(サントリー学芸賞)、『日本文化論の変容』(吉野作造賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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